paizaラーニング有料会員が語るメリット・デメリット

この度、paiza(プログラミング学習サイト)で有料会員として受講してみたのでそのとき感じたメリット・デメリットを紹介します。無料会員に関係する話も出てきます。

この記事の情報は2020年6月のものです。

今回、受講した講座

  • Python入門編
  • Django編
  • HTML・CSS編
  • JavaScript入門編
  • DB/SQL入門編
  • Python×AI・機械学習入門編

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メリット4つ

1.倍速で見られる

有料会員の最大の特徴ともいえるのが、倍速で講義を聴けるということです。

paizaの講座は、動画と演習問題がセットになっているのですが、その動画では、かわいい声の声優さんがアフレコしています。

プロの声優さんなので聞きやすいのですが、なんせ遅いのです。無料会員では1倍速(通常速度)でしか受講できませんでした。わざとこんなにゆっくり読んでいるのかというくらい遅いです。一度試してみてください。

有料会員になることでそのストレスから解放されてますし、倍速で講義を受けることで、1時間かかるものが30分で終わります。このように時間の節約になるのなら有料会員になるメリットは大きいと思います。

ただし、早く受講し終えることが目的なのではなく、理解することが目的ですから、必ず各授業についている演習問題には取り組みましょう。

この演習問題には難ありなのです。後で説明します。

2.受講できる講座が増える

paizaの無料会員では受講できる講座が限られています。講座の内容がすべて公開されているものもあれば、無料会員には一部しか公開されていない講座もあります。

今回受講してみたもので言うと、Python入門編はすべて公開でしたが、ほかの講座は一部だけ公開で、続きを見ようとすると有料会員にならないといけないというシステムです。

こういったシステムはpaizaだけでなくオンライン講座ならよくあることなので、とくにストレスには感じませんでした。

というか、有料会員になるだけですべての講座が解放されるというのが良心的ですね。講座ごとにお金取られたらやってられません(笑)

3.プランが明瞭

これは、講座を受講するときに直接は関係ありませんが、先ほどのメリット2に続いて言えることです。

プランが明瞭とは、料金体系が分かりやすいのです。よくわからないオプション講座とかがなく、ただ、有料会員になる期間を選ぶだけです。

  • 1カ月 :1,078円
  • 6カ月 :4,488円
  • 12カ月:7,200円
    (2020年6月現在)

非常にシンプルでわかりやすいです。料金体系が分かりやすいと始めるハードルが一気に下がりますね。

今回は、6カ月プランを申し込んでまだ1カ月しか経過していませんが、上記の講座は十分に楽しめました。6か月間の有料会員期間が終わったときに新たな発見があれば追記します。

4.演習問題の模範解答を見られる

各講座に演習問題がついているんですが、有料会員ならその演習問題の模範解答を見ることができます。

実際に私が活用したのは1回だけです。どう見ても正解しているコードなのにエラーが出てきたときに見ました。結局、模範解答と同じだったので余計混乱しましたが(笑)

なぜ、模範解答を見るのが1回だけで済んだのかはデメリット2へ

無料会員でも模範解答を見ることはできますが、それにはチケットというものが必要で最初は6回しか見ることはできません。何かすればそのチケットを増やせるのかもしれませんが、演習問題なので模範解答に頼りすぎるのはお勧めできません。

演習問題で模範解答を見て正解した場合は「正解」扱いになりません。もう一度、模範解答なしで正解する必要があります。

デメリット3つ

1.動画が分かりにくい

「わかりにくい」というのは言い過ぎな気もしますが、事実そう感じた部分がありました。

ここでいう「わかりにくい」の基準は「プログラミング未経験の人にとって」ということです。

未経験の人がいきなりPythonを勉強したいから入門編を受講すると、途中でHTMLの知識を要求されることがあります。

そのとき、「HTMLっていうのがあって、こう書くのね」って割り切って進められれば問題ありませんが、聞いたことがなければ詰まってしまうポイントです。

それに、HTMLが出てきた講座の内容は別にHTMLを出さなくても説明できる内容でしたから、未経験者向けと謳うのであれば極力ほかの知識を出してくるのは避けたほうが無難でしょう。

英語の長文の中に出てくる単語の5%でも意味を知らないとその長文を読めなくなるというのを聞いたことがあります。プログラミングの学習にも同じことが言えて、講座全体の5%が自分の知らない知識だった場合その講座の内容はわからなくなってしまうということではないでしょうか。

ましてや、未経験者からするとプログラミング自体わからないものなのにそこに新たにわからないものを増やすというのは考え物です。

もし、これから受講しようと考えている方がいれば、わからないものが出てきたらとことん調べることは前提になるでしょう。

それに、講座内のTipsで役に立つウェブサイトを紹介してくれていますので、それをもとに調べるのも有効です。

2020年7月追記
わざわざHTMLなどを出してくるのは、仕事でプログラミングを使う人を育てるためなのかもしれません。

その都度、調べる必要がありますがプログラミングを進めていくうえで「自分で調べる」と言うのは当たり前の習慣ですから、調べる癖をつけるという見方をすればレベルアップにはつながるでしょう。

2.演習問題が簡単すぎる

講座にもよるのはもちろんですが、各講座についている演習問題が簡単すぎます。

授業動画内ではガンガンいろんな知識を紹介しています。いきなり横文字が何個も出てくるので、しんどい瞬間がありました。

特にDjango入門編では、最初の講座から、いろいろな機能の説明がズラッと続くのですが、その説明と演習問題の難易度があっていないような印象です。

意味は分かっていなくてもコピペしたら終わりみたいなものもありましたので、演習問題ができても理解できているという指標にはならないかと思います。

「よくわからないけどコピペしたら正解した」で終わらせてしまうのか否かで実力差がついてくるでしょう。この部分は自分との戦いですね。

また、paizaではスキルチェックというものもあります。これは、プログラミングの問題を解くのですが、このスキルチェックと講義内の演習問題のレベルがあまりにも違いすぎるので注意してください。

  1. 講座を受講+演習問題を解く
  2. レベルアップ問題集に取り組む
  3. スキルチェック問題を解く

この順番で進めたほうがスムーズですね。

とくにスキルチェックでは時間制限があることと、1回しか提出できません(再チャレンジはできますが、合格にはならないという意味です。)なので、上の1と2で準備できてから挑戦したほうがいいでしょう

3.デバッグができない

デバッグとはプログラミングコードの間違い直しのことです。

自分で書いたプログラムを実行して望み通りの結果が得られない場合、どこが悪かったのかを修正します。

プログラムを実行したときにエラーが出てきたら、そのエラーの種類を見ればわかるんですが、エラーがなくプログラム自体は動くんだけど、結果が合わないなんてこともしょっちゅうあります。

エラーが出た時に、どんな値を入力してどんな値が出力されたのかがわかれば手の施しようがあるのですが、paizaのスキルチェックではそれが分かりません。

プログラムを実行した結果が正解が不正解かがわかるだけで、ほかの情報は一切ありません。

なにか意図があって、正誤のみの表示にしているのかもしれませんが、デバッグくらいさせてくれてもよくないですかね?(愚痴)

まとめ

以上がpaiza有料会員のメリットとデメリットになります。デメリットの方は無料会員にも関係する話でしたね

個人的にはメリットのほうが大きいと思います。

どれだけ親切に教えてもらってもわからないところは確実に出てきますし、その都度自分で調べて解決していく必要があります。

なので、ちょっとくらい難しい内容が出てきてもへこたれずにネットで解決していきましょう。

また、paizaというサイトが動画で学習するスタイルなので、演習問題やスキルチェックにどれだけの熱量で取り組むのかは自分次第です。

大事なのは一つでも多くコードを書くことだと思います。その環境が整ったpaizaを利用してみてはいかがでしょうか。

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